CSRやCSVという企業にとってはまったく本当にこれっぽっちも役に立たない概念を広めようとする人たち 「良いことをする」で良いんです

最近ですね、仕事でCSRとかCSVとかいう言葉をよく聞くんですよ。CSRは企業の「社会的責任」、英語で「corporate social responsibility」って言うみたいです。CSVは「共通価値の創造」、英語で「Creating Shared Value」って言うようです。CSVはエクセルのあれじゃないですよ!もともとはマイケル・ポーターさんっていうアメリカの有名な方が提唱されたそうです。

難しいことはよくわかんないんですが、企業も儲けばかりに走ってないで社会に対して責任を負い、その社会に貢献しようってことみたいです。よく知りたい人はぜひググってください。一応参考になりそうなページを貼っておきますね。

企業価値と社会価値を同時に実現する

ダイヤモンドオンライン
http://diamond.jp/articles/-/37714

まあ、これ自体は良いと思うんですよ。企業も儲けばかりじゃなくてちゃんと社会の一員なんだってことを認識しつつ事業を行う。日本の高度成長期に公害が多く発生したのは、技術的な面や今よりも規制が緩かったこともありますが、企業が儲けに走りすぎて対策をしっかりと取らなかったことが根本的な問題です。そういった意味では地域社会と共存するという考え方を持っていれば、公害になるような物質を川に垂れ流したりなんかしなかったはず。

今の企業は規制やらなんやらでがちがちにやられているため、おいそれと下手な行動にはでれないけど、規制緩和の名のもとに色々とタガが外れてくると昔のようなことになる可能性はあります。そうならないためにもCSRやCSV的な何かで企業自体がタガをかけるということはいいことだと思うんですよ。環境に配慮した経営なんてのはよくあるCSRの事例ですね。

今のは工場なんかを操業している製造業には分かりやすいけど、サービス業は一体何すればいいんだって話になります。CSRってなんだ、社会貢献って何すればいいんだって。CSVってエクセルのあれじゃないのかよって。ここに付け込んでくるのがコンサルタントなんですね。CSRコンサルタント。おたく、CSRって何やればいいかわかんないでしょ?僕がやさしく教えてあげますよ。お金くれればね!って感じで。

じゃあ、彼らは何をするかと言うとCSRとは何か、CSVは何かということを解説して他社のCSRっぽい事例を教えてあげるんですよ。ほら、こうやるんだよって。でも、結局それだけ。具体的になにをやればいいのかを言えるコンサルタントなんてほとんどいない、と思う。そしてそれが本当にCSRなのかCSVなのか、そしてその企業にとって必要なものなのか、最後までコミットするコンサルタントなんていない、と言うかできないんだと思う。

それはどうしてか。ここまでの話を全否定するようだけど、CSVとかCSRの概念って人それぞれで全く定まっていないんだよねこれが。CSRコンサルタントと名乗る人がいたら(ほとんどいないと思うけど)、それぞれにCSRってなに?CSVってなに?って聞いてみると良いと思う。そうしたら冒頭説明したとおり「CSRは企業の「社会的責任」、英語で「corporate social responsibility」って言うみたいです。CSVは「共通価値の創造」、英語で「Creating Shared Value」って言うようです」ってことは共通認識として返ってくると思う。ただ、じゃあ、何すればCSRなのと聞けば答えはてんでバラバラの答えが返ってくるはず。もちろん会社にとってやることは違うんだろうけど、そう意味ではなくそれぞれの認識がてんでバラバラ。

CSV自体がマイケルポーターも認めているように、「実際、従来のCSR活動は必ずしも効果的なものだと言えなかった。」。そしてCSVが生まれてきたんですね。CSRばかりじゃ企業が潰れちゃうよって。企業の利益を最大化するためにも社会に溶け込み、よりよい価値をともに作って行きましょうって。まあ、内容は間違っているかもしれないけど、僕が言いたいのはCSRとかCSVの概念自体はどんどん変わってきているということ。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110516/219999/?rt=nocnt

それは当り前で社会は変わっていくものだから。マイケルポーターさんはそれを一生懸命追及している。だって学者だから当然だよね。で概念を生み出しては、また新たしい概念を提示する。これはすごいわかる。でも問題はこの概念を商売の種に使おうって奴らがいること。

僕はよくわからないけどマイケルポーターさんはかなり高名な学者らしい。だからこれだけ彼の唱えたCSVやCSRってのが広まってきている。もちろん時代の要請といったところもあるけど。そうすると企業としてもなんかやらないといけない、と言う考えになってくる。実際、工業廃水を垂れ流している工場よりも、植林して環境保護しているように見せている工場のほうが信頼度高いもんね。

でもCSRってなんだ!いやもう今はCSRじゃなくてCSVみたいだぞ!なんてことになると何をやっていいか企業としても分からない。で、さっきみたいなCSRコンサルタントが現れてアドバイスをするわけです。「いまCSRをやらないとあなたの会社の信用がなくなります!世界的に見てもみんなやってます!だから今すぐこの契約書にサインください!」って感じで。サインは大げさだけど。

でもCSRコンサルタントが一番よくわかってるんだけど、結局CSRやCSVで何したらいいかなんて分かってないんだよね。大企業なら彼らもコンサルできる余地はあると思うんですよ。お金あるから。でもお金のない中小企業は絶対にできない。なぜならCSRコンサルタントのやるCSRやCSVは結局お金のかかることしか提案できないから。よくて「毎朝近所のゴミ拾いとかどうっすか?」みたいなのが関の山。

じゃあ、CSRをやっていない企業、中小企業は存続する意義の無いクズみたいな企業なのか!そんなわけないでしょ。だからCSRとかCSVなんてのは概念であって、企業にとって必須なものでもない。もしCSRコンサルタントがやってきて、おたくはCSRとかCSVやってるんですか?と聞かれたら旨を張ってこう言えばいいんです。

「CSRとかCSVはよくわからないんですけど、良いことはしています」

って。基本的に胸をはって良いことをしているのであればそれでいいんです。それをことさらに自分たちでもよくわかっていないCSRとかCSVなんていう概念を使って、企業を恫喝しコンサルするなんてのは一番やっちゃいけないこと。むしろCSRコンサルタントなんか使ってCSRやらCSVやらやっている企業はやましい事をやっているんじゃないかと勘ぐってしまうよ。だって良いことしてればCSRとかCSVなんかいらないもん。と言うか多分「良いことをする」ことがCSVなんじゃないかと思う。

そして「良いこと」と言うのは全ての人に取ってということでは決してない。人によって受取り方は違うから。でもなんだかよくわからないCSRやCSVをするよりかしっかりと良いことをすることが重要なんだと思う。

企業経営者は一度自分の会社の経営理念を見直してほしい。そこにはかならず世の中にとって良いことが書かれていて、それを実践できたら胸を張って良いことをしていますと言えるはず。企業理念ない会社はぜひ作ってほしい、社長がどうしたいかと言う思いだけでも大丈夫。ブラック企業の代表格、某居酒屋や某ファッションブランドだって理念にはしっかりと良い事が書いてある。ただそのやり方を間違えただけ。

CSRやCSVを実践している企業が素晴らしい企業じゃない。「良いこと」をしている企業が素晴らしい企業だと認識されるようになればいいと思う。あー、もちろんまともなコンサルタントいると思いますよ!

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