サントリーの「サントリー南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」品薄商法と提灯記事を書くメディアの罪

サントリーの「サントリー南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」品薄商法と提灯記事を書くメディアの罪

もうレモンジーナでお腹いっぱいの品薄商法ですけど、またサントリーがやってしまったみたいです。今度は「サントリー南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」。電車の中吊り広告でも見た気がするので、事前の宣伝はそれなりにやっていた模様。それに水がヨーグルトの味ってのも確かに興味引かれますね。facebookのタイムラインにもちょこちょこ出てきていたし。

とはいえレモンジーナほどの話題性はなかったはず。それに関わらずなんと一時販売中止になったみたいです。

サントリー、ヨーグルト味天然水も「売れすぎで一時販売中止」 まるで”あおり商法”

サントリー食品インターナショナルは17日、水系飲料「サントリー南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」の販売を一時中止することを明らかにした。14日に発売したが、出荷量が想定を上回り、生産が追いつかないため。1日に、果汁入り炭酸飲料の「レモンジーナ」の販売一時休止を発表したばかりで、メーカーとしての供給責任が大きく問われることになる。

産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150417-00000513-san-bus_all

いやー、さすがにこれにはそう突っ込みが入るでしょう。でもそれも品薄商法の目的なんでしょうけど。現にこうやって僕もネタができたと嬉々としてブログ書いているわけですし。

ちなみに発売直後の日経ビジネスオンラインにこんな記事が出ていました。

サントリー社長も「お粗末」と評したレモンジーナの品切れ

「いい商品なんだけど、1年分がすぐ売れちゃったというのはお粗末な話。ご迷惑をおかけして、セブンイレブンもローソンもカンカンだろうね」。

4月上旬、サントリーホールディングスの新浪剛史社長は本誌のインタビューでレモンジーナの販売休止に触れ、自らの「古巣」も引き合いに出してこう語った。

日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20150414/279948/?P=1

これが仕込みなのかどうかはわかりません。ただ最後に新発売になった「サントリー南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」の紹介が出てきているあたりがきな臭いんですよね、どーも。

なにはともあれサントリーとしては「生産が追い付かずに販売中止」と言うことになっているみたいですね。で、前回のレモンジーナの時も散々言われてましたけど、これってメーカー(サントリー)が卸売り業者に出荷しただけで、実際に店頭で売れているかは分からないんですよね。レモンジーナの時なんて品薄言っているのに店頭には大量に並んでいる写真が上がってましたし。

つまり今回サントリーが言っているのは、「卸業者が大量に発注をかけてきたので生産が追いつきません」と言っているんです。店頭で売上が上がった話ではない、と思います。まあ、流れとしては

1、発売前の広告
2、大量に卸業者に商品を卸す
3、商品発売
4、店頭かバックヤードに大量の商品在庫
5、販売中止報道
6、報道を受けて消費者がその商品を買う
7、一気に大量在庫がはけてうはうは!

なんでしょうけど、もうそういったのは露骨過ぎて反感買うだけだって分からないんでしょうね。サントリーもこれしかけた広告代理店やPR会社も。来週あたりにまたPOSデータでもまた見てみたら本当に売れているかだいたい分かりますからね。

ちなみにサントリーがこの品薄商法をしかけているので一番悪いんですけど、次に悪いのはこれを報道しているメディアです。だってメディアがこの仕掛けに気が付かないはずがないですもん。メーカーと卸の関係とか一瞬で分かるだろうし、近くのコンビニ行って店長にでも聞けば売れているかすぐ分かる。まあ、典型的な広告主に対する提灯記事です。

ほんとひどいなー。

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