VW(フォルクスワーゲン)問題とCSR。CSRという名のただのプロモーション。

VW(フォルクスワーゲン)問題とCSR。CSRという名のただのプロモーション。

フォルクスワーゲンの排出ガス偽装ソフト問題がここのところ大きなニュースとして連日取りあがれれていますね。おかげで今年の夏一番暑かった佐野研二郎さんのエンブレム問題が霞んでしまっています。まあ、VW問題が無くても霞んでいっていたことでしょうけど。それでもちょこちょこ東京オリンピック組織委員会がネタを提供するのはなにか意図があるんでしょうか。

五輪旧エンブレム出来レースか 佐野氏らに招待状

2020年東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会は28日、記者会見を開き、白紙撤回された佐野研二郎氏の旧公式エンブレムについて、昨年9月の募集開始前に佐野氏を含む8人にコンペ招待状を送っていたことを明かした。

日刊スポーツ
http://www.nikkansports.com/general/news/1545621.html

まあ、佐野さんの問題は置いておいて、さらにVWの技術的な問題も置いておきます。素人なもんでよくわかりません。

<VW>違法ソフト05~06年決定 苦境打開の焦り背景か

【ベルリン中西啓介】ドイツのDPA通信は28日、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が一部ディーゼル車の排ガス規制逃れのための違法なソフトウエア導入を決めたのは2005~06年ごろだったと報じた。不正の端緒が10年前にさかのぼり、独当局の捜査対象が拡大する可能性が出てきた。

毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150929-00000035-mai-bus_all

で、なにを書くのかと言えばCSRについてです。まあ、CSRも素人なんですけど。ご多分にもれずVW(フォルクスワーゲン)もCSR活動を行っているみたいです。サスティナビリティレポートの中でもこう謳っています。

Sustainability Report(フォルクスワーゲンAG サステイナビリティレポート 2012(2013年8月発行))

私たちは、2015 年までに欧州におけるフォルクスワーゲン グループにより販売される新車に関して、二酸化炭素(CO2)の平均排出量を120g/km 未満に削減する予定です。

http://www.volkswagen.co.jp/ja/volkswagen/sustainable_mobility/report.html

いやー、まじぱねーっす。サスティナビリティレポートでもこんな感じです。ちなみに他にもCSR的なことはやっていたみたいですね。

社会的課題解決は“アイディア”でする!VWの画期的CSRコンテスト「The Fun Theory」

あなたは、「画期的なアイディア」が欲しいと思いませんか?

今回は、フォルクスワーゲン/スウェーデンの、
環境に対する人々の意識や行動を変える、
アイデア募集コンテストの話し。

CSRというと難しい話しも多いけど、
オープンな活動にすることで思いもしない、
新しいアイディアが生まれるかもですよ〜。

CSRのその先へ
http://andomitsunobu.net/?p=1808

【スウェーデン】「楽しさ」が人々の行動を変える。フォルクスワーゲンが提唱する「ファン・セオリー」

このプロジェクトを仕掛けたのは、世界を代表する自動車ブランド、フォルクスワーゲンだ。上記の動画はフォルクスワーゲン・スウェーデン社が提唱する「ファン・セオリー」というプロジェクトの一環として行われた実験で、「ファン・セオリー」とは、一言でいえば「楽しさ」こそが人々の行動を変える一番シンプルで簡単な方法だ、という考え方のことを指す。

http://sustainablejapan.jp/2014/07/03/funtheory/10978

なんか色々とやっているみたいですけど、結局本業で嘘をつく、人をだますようなことをすれば一気に信用が失墜するわけです。まっとうにエンジンを作って、排ガスを抑えるような仕組みを取り入れ、燃費のいい車を作っていればこんなCSR活動なんてやらなくてもフォルクスワーゲンは世界中で車を売ることができたでしょう。

CSRが全く無駄だとはいいませんけど、ある意味小手先だけの上記で紹介したようなCSR、つまり大衆にたいしてなにかイメージがアップするようなことばかりやっていても、本業で排ガス垂れ流してたらそりゃ信用失うわけでして。

排ガスが少なく燃費のいいエンジンを搭載した車を作るのには莫大な費用がかかるでしょう。上記のようなフォルクスワーゲンがおこなったいわゆるCSRでも何でもないプロモーションは、確かにエンジンを作る費用に比べたらはるかに安いでしょうけどはっきりいって意味をなしません。

CSRをやろうとしている企業は、広告代理店やCSRコンサルタントに騙されて上記のようなCSRのようなプロモーションにお金を出すのではなく、正直にそして愚直に仕事をしていけばいいと思います。だって多くの企業は社会にとって良いことをしようとしているわけですから。