オリンピックエンブレムでやらかしたクラウドワークスの謝罪文に見るオリンピック権利関係の難しさ

オリンピックエンブレムでやらかしたクラウドワークスの謝罪文に見るオリンピック権利関係の難しさ

こんばんは、意識低い社長です。佐野さんのだけじゃなくて、オリンピックと言うのは色々なところで火の手をあげますね。

佐野研二郎さんのエンブレム問題でまだ騒然としている中、上場企業であるクラウドワークスが壮大なネタを提供してプチ炎上していました。

【追記】クラウドワークス、「東京五輪エンブレム」自主コンペを取り下げ–理由は明かさず

クラウドソーシングサービスのクラウドワークスは9月2日、自主企画として、「2020東京五輪 エンブレムデザイン」コンペを開催することを発表したが、その後コンペの特設ページやプレスリリースを取り下げた。CNET Japanの取材に対し、クラウドワークスでは「現在担当者がいないため、お答えできません」とコメントした。

cnet
http://japan.cnet.com/marketers/news/35069827/

あのエンブレム問題のさなかでもクラウドソーシングでエンブレム募集すればいいじゃんって話もあるにはあったんですけど、まさかほんとにやるとは・・・。まあ、もろもろオリンピックの権利関係について無知だったのかどうなのかは分かりませんけど、あまりにも無邪気すぎやしませんかね。

プレスリリースまで出したのはいいんですが、色々なところから突っ込みが入ったみたいで1時間くらいたってプレスリリース自体も募集ページも削除されていました。そして速やかに出された謝罪のプレスリリースがこちら。

「エンブレムデザイン 自主企画コンペ」中止のお詫び

日本最大級のクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」を運営する株式会社クラウドワークス(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:吉田 浩一郎 以下「当社」)は、9月2日に公開しました自主企画コンペ「エンブレムデザイン 自主企画コンペ」の募集を中止させて頂くとともにここにお詫びを申し上げます。

http://crowdworks.jp/press/?p=5976

これ、事情が分からない人が読んだらさっぱり意味不明ですよね。関係者ってなんだよとか、エンブレムってなに?って。ここら辺がオリンピックの権利関係が非常に厳しいと感じさせるところで、謝罪文にすらオリンピックの「オ」の字も許さないという姿勢の表れなんだと思います。

あのプレスリリースを見たときに、謝罪するのは予想をしていたので、どうやって謝罪文を出すのか楽しみにしていたのですが、やはりオリンピックと言う文字は使いませんでしたね。それにしてもJOCとも書けず「関係者」としか書けないのもなー。

はっきり言ってIOC,JOCはオリンピックと言うブランドを守ろうとしすぎなような気もします。もちろん多額のスポンサー費用を出しているクライアントに最大限の権利利用をしてもらうためだとしても、ある程度の税金も使われるわけですし、盛り上げるのは国民なわけです。もう少し寛容になってもいいような気もしますけどね。今回のクラウドワークスに件に関しては擁護のしようもないですけど。

それにしてもこのクラウドワークスの謝罪文を見るだけでオリンピックというものの恐ろしさが伝わってきます。もし、このブログがなくなっていたら「あっ・・・、(察し)」と言う感じでお願いいたします。