ヤフーもステマ記事排除するってよ 次のターゲットは個人ブログとニュースアプリ

ヤフーもステマ記事排除するってよ 次のターゲットは個人ブログとニュースアプリ

もうあんまりステマステマ言うのはやめようとも思っていたんですけど、なんだかヤフーまでもがステマ記事排除を目指していくそうなんで、面白そうだからブログを書いてみます。

日本では多くの方がブラウザを立ち上げるとまずヤフーが表示されると思うんですけど、そこには様々なニュースが掲載されています。インターネットの素晴らしいところは速報性があることなので、起こった時なんかも多くの人がヤフーを見ていると思います。

で、このYahoo!のニュースはどうやって配信されているかと言うと、Yahoo!が直接取材して記事にしているわけではありません。基本的には契約している色々なニュースサイトや新聞のサイトなどから記事の提供を受けているんです。詳しくは下記リンクをご覧くださいませ。
どのようにヤフー・ニュースはつくられているか

ヤフー・ジャパンが「ヤフー・ニュース」のサービスを開始したのは、1996年7月15日。2009年10月現在、月間の閲覧数は45億ページである。読売新聞、産経新聞、毎日新聞、京都新聞などの新聞社、時事通信、ロイター通信などの国内外の通信社、スポーツ新聞、さらにIT mediaやオリコンなどのニュースサイトといった、合計100を超える報道機関と情報提供契約を結び、そこから配信される、経済、政局、スポーツ、エンターテインメントなど、1日3500本以上の記事でヤフー・ニュースは成り立っている。
ヤフー自体で取材するのではなく、配信された情報をもとにニュースがつくられている。つまり、情報提供契約を結んでいる報道機関に対して情報の提供があるということが、ヤフー・ニュースへの掲載の前提となる。

企業広報プラザ
https://www.kkc.or.jp/plaza/magazine/201009_10.html?cid=3

そういった様々な媒体のニュースがあのYahoo!のトップに掲載されるわけですが、そのYahoo!のトップに掲載されるには色々な条件があって、さらに有名な「13文字のタイトル」がつけられて掲載されるわけです。

実はこのYahoo!のトップに掲載されることはものすごい広告価値が高いことで有名で、ニュースを配信する人たちはYahoo!のトップに掲載されるために研究しているところもあるみたいです。

皆さんはこのYahoo!に掲載されている記事に関してはどうおもいますか?信頼できるニュースとして受け取ると思いますか?その中にステマ記事があったなんて信じられますか?実は今まではステマ記事も含まれていたんです。

もちろんYahoo!も広告をトピックスに掲載するわけにはいかないので、その辺をちゃんとチェックしているとは思います。記事に「PR表記」あればトピックスには掲載されないでしょう。

ではステマ記事はどうかと言うと、「PR表記」が無い場合が多いわけです。そうするとこれが記事なのか広告なのかを見分けるのは非常に難しい。だからたとえYahoo!のトピックスに載っている記事だとしても今まではもしかしたらステマ記事を読まされていた可能性もあるのです。

そんな中Yahoo!はこんな発表をしました。

編集コンテンツと誤認させて広告を届ける行為(ステルスマーケティング、いわゆるステマ)に対する考え

報道によると、一部のニュースメディアにおいて、広告であることを隠し、編集コンテンツと誤認させて広告を届けるような行為が行われているということです。

(中略)

これらの行為について、積極的に排除し、撲滅したいと考えています。

http://staffblog.news.yahoo.co.jp/info/20150730.html

これからはより一層ステマ記事に対して、そういった記事を配信する会社との契約解除なども含めて強い姿勢で臨んでいくそうです。

根本的な問題としては各ニュースサイトが襟を正してステマ記事を撲滅していかなければならないのですが、日本でも最大級の送客力を誇るYahoo!がこのような姿勢を打ち出すことは素晴らしいことだと思います。

ステマ記事が作られる原因をたどっていけば色々ありますが、撲滅するためには3つの条件が必要だと思います。各ニュースサイトがステマ記事の売上に頼らなくていいほどの売上を確保する。PR会社や広告代理店がステマ記事を扱わない。そして広告主がステマ記事を依頼しない。この3つの条件がそろわないと撲滅は難しいでしょう。

今回のYahoo!の措置を受けていったんはステマ記事に関しては下火になるかもしれません。しかし、ニュースが載るのはもはやYahoo!だけではなくなりました。Gunosyを代表としたニュースアプリなんかが次のステマの舞台となるでしょう。というかなりつつあります。

そして個人ブログ。近年、大手ニュースサイトに匹敵するだけの集客力をもっている個人ブログもあります。こういった個人ブログもステマ記事の舞台になっていくでしょう。というかここも既にステマ記事が氾濫しています。

ステマ記事の撲滅は正直難しいところではありますが、読む人もあるていど疑いの目をもって(特に個人ブログで商品やサービス紹介している記事)いくことが大切だと思います。

一応、ステマ記事の見抜き方をブログに以前書いているのでお時間あればご覧くださいませ。

http://ishikihikui.com/2015/03/26/ネイティブ広告はこう見抜け!ネイティブ広告の/