森元首相が新国立競技場に付いて面白いことを言っていた。IOCとの契約よりも国民との約束が優先なんじゃない?だって都民が支持するからIOCもオリンピックを決めたんでしょ? #新国立競技場
- 2015.07.17
- 意識低いピックアップ 意識低い話

(画像はJSCのHPから)
あまりにも建設予算が高騰しすぎて問題になっている新国立競技場。6月になって設計を見直す見直さないですったもんだした揚句、7月にはこのままの予算と設計で行くと安倍首相まで言っていたのに、また予算を圧縮する(ことを検討する)といった流れになって来て、もう何が何やらわかりません。
この問題には様々なプレーヤーが出てきて、昨日は一部で最大の主犯ともいわれる安藤忠雄さんが会見をしました。とはいっても結局、「予算に付いては知らない」と言っただけ。一体誰がどうこの予算をコントロールしようとしているのかさっぱり見えてこない。
そんな中、もう一人の主犯(というか嫌われているだけなのかもしれないけど)、森元総理に産経新聞がインタビューしてその記事が掲載されていました。長文な上、読後の後味の悪さといいあまり読むことはお勧めしません。一応リンクはっておきます。
森喜朗元首相 「新国立競技場の経緯すべて語ろう」
産経新聞
http://www.sankei.com/politics/news/150717/plt1507170002-n1.html
なんとなく要点としては
・ラグビーワールドカップのために新国立競技場を作ろうというわけじゃない
・なんでザハに決まったのか分からない。東京都とJOCが決めたんでしょ?
・下村文科相と舛添都知事への愚痴
・IOCとの契約がある
・新国立競技場はラグビーだけじゃない。サッカーもあるしコンサートもやれるようにすべき
・総事業費は問題だけど、腹をくくって国家事業としてやるべき
・俺が来てから経費は2000億円圧縮できた
・新国立競技場を中心に「日本」を発信すべき、それがアベノミクス
・僕も無報酬だけど、色々と各方面に気を使っている
まあ、ざっとこんなところでしょうか。どうも色々と言いたいことはあるみたいですけど、新国立競技場についてはこのままのデザイン・設計と予算でなんとか2019年に間に合わせなければならない。なぜならIOCとの契約があるからということみたいです。
でも、そもそもIOCが日本にオリンピック開催を決めた最大の要因は新国立競技場なんかではなく、日本人が特に東京都民がオリンピックをやることに対して熱意を見せたから。2016年にオリンピックが決まらなかった要因のひとつに、オリンピックを開催したいかと言ったアンケートで東京だけがやたらと低い数字だったことが挙げられています。
つまり2020年のオリンピックに立候補したい際には1300億円の新国立を作ることはなんとなく分かっていて(それでも高いと考える人が多かったけど)、それで納得して都民は一応オリンピック歓迎ムードとなった。
それとなんだかよく分からないけど、予算が倍以上に膨れ上がったら都民だって反対します。各新聞のアンケートでも出てますけど、今回の新国立競技場の問題は8割程度の人が否定的な意見。この状態でオリンピック開催の是非を問われたら、多分開催しなくてもいいという人が多くなるはず。
そうなるとIOCとしてもなんでオリンピックが歓迎されない都市でやるんだということになります。つまり、IOCは新国立競技場を作る以前に、日本国民、特に東京都民がオリンピックをやりたいという気持ちを大切にしているはずです。
この辺を森さんはすっかり忘れている。東京に決まった時なんて日本国民の熱意が通じたなんてこと言ってたような気もするけど、その熱意を今一番下げているのがこの新国立競技場だということを忘れているんじゃないんですかね。
まあ、そんな訳で新国立競技場はさっさとデザイン変更するなりして1300億円以内で期限通りになんとか建てるべきなんです。IOCとの契約の前に国民や都民との契約を守れってことですね。それがIOCとの契約じゃないけど約束守る一番の道だと思います。
ちなみにインタビュー内の名言を下記にあげておきます。
当初からあんな生牡蠣をドロッと垂らしたようなデザインを見せられて「へーっ、こんなのは嫌だなあ」と思ったけどね…。
僕も無報酬だよ。わずかばかりの議員年金は家内に渡してね。日当は手をつけず組織委のメンバー全員の盆と暮れの打ち上げ代に貯めてるんです。
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