佐野研二郎さんに対する「ネット民の暴走」という人たち。その人たちはあの「エンブレム」をどう思っているんだろう。

ちょこちょこ「ネット民の暴走」と言う人が出ていますが、彼らは過去に著作権を無視して作品を作っていたクリエイターが作ったオリンピックのエンブレムを誇りを持って使い続けるべきだと思うのでしょうか。僕は全く思いません。いつもの通りの駄文ですが、要は「佐野さんのエンブレムを2020年まで使い続けるべきなのか」と「ネット民の暴走」は全く別物だ言うことを書いています。

諸々喧々諤々、ネットでもマスコミでもクリエイティブ界でも一般国民でも、色々な思いがあるなか結局佐野研二郎さんの作成した東京オリンピックのエンブレムは使用中止となりました。

ただ、エンブレム自体には問題はなく、あくまでも佐野さん自身が誹謗中傷や家族への嫌がらせなどを考えた上での取り下げと言う形です。今後、リエージュ側の訴訟がどういう動きになるのかによって法的にあのエンブレム自体が模倣なのかどうなのかが争われることになると思います。

そして取り下げが決まり、佐野さんの今回の件に関するコメントが発表されたあたりからマスコミや個人を含めて「ネット民の暴走」という言葉が聞かれるようになりました。

つまりよってたかって佐野さんを個人攻撃するのはけしからんと言う人達です。誹謗中傷や家族への嫌がらせはあってはならないことです。これは当たり前です。でも、この問題とエンブレムの問題は全く別物だと思うんですよね。

今回のエンブレムについては基本的にネット民が色々と調べてパクリなのかどうなのかを検証していました。マスコミはほとんどこのネットの情報を後追いするたちで報道するだけ。サントリーのトートバックやエンブレムの展開例の写真などはネット民が騒がなければ見つからなかったでしょう。

つまりネット民が粗探しをしなければ恐らく佐野研二郎さんのエンブレムは「あんまり好きじゃないけど、決まったんだから仕方がないか」くらいですんなり2020年の東京オリンピックに向けて使用されていたはずです。もちろんあのエンブレムを好きな人もいるでしょう。

なぜ佐野さんのエンブレムがあそこまでネット民に嫌われてのかと言えば色々あるとは思いますが、

発表段階での不評→リエージュのロゴが見つかる→釈明会見での態度→サントリーの明確なパクリ

この流れで雪だるま式にあのエンブレムへの評判は落ちて行きました。

それでも組織委員会はあのエンブレムには法的に問題はなく、佐野さん自身も模倣では全くないということで原案を発表するに至り、さらにその原案自体への模倣の疑い、そして展開例に明確な著作権違反があったことでより批判的な空気が強くなりました。

そして佐野さんが改めて経緯を説明する機会もなく、多くのマスコミが事務所を囲み、ネットでも様々な憶測が飛び交う中、使用中止が決定しました。

確かに今回の過程で一部ネット民が暴走していることはあったかもしれません。でもそれと佐野さんのエンブレムが2020年の東京オリンピックへ向けてふさわしいエンブレムであるのかどうかはまた別問題。

もし、佐野さんが過去に模倣もなく、著作権違反もないごく普通のクリエイターであればあのエンブレムは好き嫌いはあれどそのまま利用されていたはず。

「ネット民の暴走」と言う人はあのエンブレムが2020年の東京オリンピックにふさわしいものなのかどうかもう一度考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

まあ、普通の人は分けて考えているけど、やっぱりクリエイティブ界隈の人たちの文脈を見ると、揚げ足とるなって文脈で使っていたもので。

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