ネイティブ広告、特に記事広告に「広告」表示を付けない媒体は読者をだましていると自覚した方がいい

ネイティブ広告、特に記事広告に「広告」表示を付けない媒体は読者をだましていると自覚した方がいい

僕はネイティブ広告が嫌いです。特に記事広告。正確に言うと、記事広告なのに「広告」表示が入っていなかったり、フィード広告なのに「広告」の文字が無く完全に記事と一体化している広告ですけどね。ちゃんと「広告」って表示されていれば好感持ってしまいますよ。

とはいえネイティブ広告臭い記事を見つけるのも結構面白いもので、あーこれは多分金もらって書いているなーというのを見つけるとそれはそれで嬉しくなってしまいます。

現状、このネイティブ広告と言われるものにルールはなく、もちろん法律なんかで罰することもできないはずなので、ある意味やりたい放題な部分はあったりすると思うのですが、一定の歯止めをかけようとする動きもあるみたいです。それが一般社団法人インターネット広告推進協議会(JIAA)が策定した推奨規定です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

「ネイティブ広告」の推奨規定、JIAAが新たに策定 cnet
http://japan.cnet.com/marketers/news/35061960/

ざっくり言うとまずネイティブ広告の定義として

「デザイン、内容、フォーマットが、媒体社が編集する記事・コンテンツの形式や提供するサービスの機能と同様でそれらと一体化しており、ユーザーの情報利用体験を妨げない広告」

そのネイティブ広告には

それぞれのサービスの特性に応じ、ネイティブ広告に関する推奨規定に示された原則に沿って、必ず広告表記および広告主体者の表示をするよう呼びかけている。

とあります。ちゃんと広告って表記してねってことみたいですね。

これが当たり前だと思うんですよ。だってそうしないと広告なのに広告じゃない第三者の意見として書かれているものとして、読者や視聴者は見てしまうので、感じ方が全然違います。ただ、これだと困ると、広告スペースを売っている媒体側は考えているみたいですね。CINRA代表取締役の杉浦太一氏によると

「ネイティブ広告」で揺れるウェブメディア–協議会と一部媒体に大きな溝

CINRA.NETのメディアとしての大義は(発信した情報を、読者に)面白いと思ってもらうこと。広告表記があったら、読者はうがった目で記事を見てしまう。ウェブメディアをひとくくりにしてルールを決めるのは間違っている

cnet
http://japan.cnet.com/marketers/news/35063728/

もうね、正直何を言っているのかわからない。と言うよりもこの人は一体どこを向いているんでしょうか。少なくとも読者に向いていない。広告主に向いていると感じてしまいます。そりゃ広告って書いてあったら「読者はうがった目」で見ますよ。この記事は金もらって書いているんだなって。

で、これって自分の記事のクオリティが無いってことをある意味晒しているようなものだと思うんです。だって金払っても読みたいような面白い記事が書ければ広告モデルなんて必要なく課金モデルでやっていけるはずだから。それができないということは金を払うだけの価値の無い記事しか書けないということですよね。かなり暴論なのは認めますけど、そういうことだと思うんです。

もし本当に面白い記事が書けるんであれば今からでも課金型のサイトにすればいいのになーと思ってしまいます。ネイティブ広告だなんだと言われなくて済みますし。

それを棚に上げて「大義は(発信した情報を、読者に)面白いと思ってもらうこと」と言っていては読者を完全に騙していることになります。だって面白くないから広告入れるしかないんじゃないんですかね。

課金型は恐らく無理、無理とは言わなくても相当ハードルが高いのは分かるので、せめて読者には誠実であってほしいですね、各媒体は。