レモンジーナマーケティングなのか?キリンの「別格」は本当に売れているのか、POSデータを調べてみた。

レモンジーナマーケティングなのか?キリンの「別格」は本当に売れているのか、POSデータを調べてみた。

皆さん、キリン「別格」って知ってますか?去年、鳴り物入りで販売されて、コンビニの棚を1列位金色の飲料が占拠していたので覚えている人もいるかも。僕も一度「キリン 別格 生姜炭酸 375ML」を買って飲んでみました。200円以上する価格に期待していたのですが、物凄いショウガの味。ウィルキンソンのジンジャーエール以上。さすがにこれは飲みにくいと感じそれ以降は買っていません。コーヒーも緑茶もあったのですが、コーヒーはコンビニコーヒーで良いし、お茶は綾鷹で十分。違いが分かる男ですし。

そうこうしている間に別格の占拠する棚は徐々に減っていき、大体去年の末くらいには良くて別格シリーズのコーヒーか緑茶が残っているくらいなイメージでした。ところがです、その間にもなぜか「別格」が売れているという記事を散見しました。その当時から本当に売れてんのかな―と疑問に思っていたのですが、今日またこんな記事がネットに。しかもYahoo!のトピックスにあるじゃないですか。

「ホームランか三振か」大振りが当たったキリン「別格」開発秘話

発売後2週間で年間売り上げ目標の8割を売った、キリンビバレッジの「別格」。発案者は佐藤章社長だ。「FIRE」や「生茶」などの人気商品を世に出し、その敏腕ぶりは知られていた。社長就任後、初の大型商品として手がけたのが「別格」だ。

ダイヤモンドオンライン
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150409-00069748-diamond-nb&p=1

えー、最近全く見なくなったのにまだ「別格」引っ張るのかよ、と驚きましたが、どうもキリンは「別格」がすごい大ヒットしていて、発案者の社長はすごいってことにしたいみたいだけど・・・。そんなわけで本当に売れているのかPOSデータを調べてみたよ!

今回、調べたのはこちら、「Mpac」。色々なデータを扱っているみたいですが、今回はコンビニのPOSデータを調べてみたました。

高度情報サービス(株)の提供する首都圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)のコンビニエンスストア250店以上の店舗POSデータ(サービス名:Pos Bank)から、 加工食品を中心とした121商品カテゴリーの売上販売数ランキングを毎週ご提供します。

Mpacとはページより
http://www2.fgn.jp/mpac/

それにしてもこのページは面白いな。お金があったら年会費12万円払って見たいところだ。無料でも色々なデータあるから暇つぶしにもなるぞ!無料だと見れるデータに制限はあるけどね。

そしてキリン別格シリーズである「黄金鉄観」「生姜炭酸」「希少珈琲」「日本冠茶」を調べてみました。その結果がこちら。

bekkakugraph

うーん、予想どおりといえば予想通り。希少珈琲が結構粘って年明け2月くらいまで売れてますね。黄金鉄観に至っては発売初週から圏外って・・・。調べ漏れかなとも思ったけどやっぱり見つからなかった。

ちなみにこれ、カテゴリーごとの順位です。例えば「生姜炭酸」であれば「炭酸飲料(ペットボトル・びん)」カテゴリと言った感じ。全てを合わせた「飲料(そのまま飲むタイプ)」カテゴリでは別格シリーズは発売初週一つも30位以内には入っていませんでした!すごいね!

まあ、あくまでも特定のコンビニのPOSデータなんで、他のコンビニやスーパーとかではめちゃくちゃ売れてたのかもしれないし、ということは付け加えておきます。

確かに200円と言う価格であれば、もしかしたら利益的にはいいのかもしれないけど、決して大ヒットと言える代物ではないような気もしますけどね。

あ、ちなみにこのPOSデータによるとあのレモンジーナは初週堂々の1位でした!一応売れているのは売れているって感じでしょうか。

さらにさらにお得な追加情報としてキリン別格シリーズから3月31日に「キリン 別格 希少珈琲 with ESPRESSO」と「希少珈琲 BLACK」が発売になったらしいぞ!ってさっきのダイヤモンドの記事、広告なんじゃねーのか?

例えば2015年の3月31日に発売された「キリン 別格 希少珈琲 with ESPRESSO」では、普通は高級喫茶などで使用される「ブルボン・アマレロ」豆だけを使用している、また「ブラック」は豆を焙煎したあと、豆表面に浮き出るオイルの香りを楽しむため、豆を砕かずコーヒーを抽出した、贅沢なコーヒーをブレンドしている。

なんかこの説明ちっくな記事の書き方は臭うよねー。

■ステマを見抜く方法?
ネイティブ広告はこう見抜け!ネイティブ広告のお手本のような記事(これがネイティブ広告とは言っていない)。「嘘はついていない」という最低なテクニックを見抜くポイント

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